スタッフよみろぐ

 

絵本や読み物などについて、きまぐれに書き連ねています。


10ぽんのぷりぷりソーセージ

ミシェル・ロビンソン 文

トール・フリーマン 絵

もとしたいずみ 訳

ほるぷ出版 1,566円

 

タイトルの「ぷりぷり」を見ただけなのに、もう脳内がソーセージでいっぱい。焼く?炒める?茹でる?ここに出てくる10本のソーセージは、フライパンにのせられています。フライパンはコンロの上。コンロには火がついていて…じりじりじり。加熱されたソーセージは、どうなる?表面が割れて油が出てきたり、パチンとはじけたり。そして、ジュージューと素敵な音がして、香ばしくいい匂いがしてくるのです。…とこれは、私の妄想。

 

フライパンが熱くなってくると、10ぽんのうちの1ぽんがはじけます。すると、ソーセージは気づくのです。我が身の行く末。

 

ちょっぴりブラックなユーモアが、マザーグースやわらべうたのように、リズム良く軽快に描かれています。

さあ、10ぽんのソーセージがそれぞれどうなるのか、とくとごらんあれ!

 

さて、うちの冷蔵庫にソーセージはあったかな…?

2018.10.8(スタッフ みか)

 

てのりにんじゃ

山田マチ 作

北村裕花 絵

ひさかたチャイルド 1,404円

 

忍者の絵本はたくさんあります。忍者は実在したけれど不明なことも多く、さまざまなことがプラスアルファされて、絵本やまんが、テーマパークなどができているのです。

この「てのりにんじゃ」も、私は見たことがないけれど、いないともいいきれない。だって、忍者は実在したのですから。

てのりにんじゃは、今までイメージしていた忍者とは少し違います。大きさが、てのりぶんちょうほどのにんじゃなのです。それ以外は、だいたいイメージ通り。

でもこの絵本は、てのりにんじゃが戦ったり忍び込んだりするお話ではなく、力尽きた「てのりにんじゃ」が家に迷いこんできたらこうしましょう、という固く言うと「手引書」のような形です。

一方で、主人公の男の子とにんじゃが次第に仲良くなっていく様子も描かれていて、ほのぼのした気持ちになります。

修行のお手伝いをしたり、遊んでくれたり。私も、てのりにんじゃに守られてみたい。

修行は家にあるものをフル活用。その様子は、見ていてとっても楽しいのです。

いつのまにか、てのりにんじゃがいて当たり前の生活に。

でも、任務の合図があれば、てのりにんじゃは行ってしまいます。それはちょっぴり切ない。忍者には当たり前のことだから、割り切って、私のことなんて…いや、男の子のことなんて忘れちゃうのでしょうか。

大人の私も、てのりにんじゃ、うちに迷い込んでくれないかなあ。ついそんな風に思ってしまう、絵本です。

 

2018.8.20(スタッフ みか)