平昌オリンピックにおける友情物語

 お隣の国韓国でやっている平昌オリンピック。なんかいろいろ言われてたけど、やっぱりオリンピックっていいですよねえ。とくに冬の大会はレースの速さが違うし、その華やかさにおいても、最近はアクロバティックな競技が増えて、益々面白くなってきているように思います。個人的には昔からスキーのアルペン競技が好きで、日本人選手が出ていようがいまいが、滑降とか大回転とかのレースは見逃せません。また、普段はほとんど見ることができないような競技がテレビで見られるのもオリンピックのいいところで、4年に一度の楽しみです。

 また、今大会で日本は過去最多のメダルを獲得していますが、前評判通りフィギュアとスピードスケートが強いですね。メダル候補に挙げられていた選手たちは相当なプレッシャーを感じていたと思いますが、それを跳ね除けて栄冠を手にした彼らに拍手を送りたいです。

 そんな中ちょっとした話題になっていたのが、スピードスケート500mで金メダルを取った小平奈緒選手と銀メダルだった韓国の国民的英雄 李 相花(イサンファ)選手の友情物語。李選手は世界記録保持者で、五輪三連覇がかかっていたんですね。そりゃあもう、開催国でもある韓国国民の期待を一身に背負っていたわけです。ところが決勝で小平選手に負けて悔しい思いをしました。僕もこのレースを生放送で見ていましたが、明暗を分けたものの、それぞれの国旗を手にしたこの二人が抱き合うシーンがありました。美しかったですね。世界を争うアスリートたちは極限まで自分を鍛え上げる努力をしてきていますから、お互いライバルでありながら、尊敬し合う仲にもなってくるんでしょうね。韓国の大手メディアもこのことを好意的に取り上げ、二人を褒め称えていたとのことで、嬉しく思います。

 日本と韓国という国家間のレベルでは、領土問題や慰安婦問題などで未だにぎくしゃくした関係が続いていますが、人と人、つまり国民レベルにおいてはそんなことはどうでもいい問題なのかも知れませんね。ビジネスで韓国にしょっちゅう出張に行っている僕の友人が、フェイスブックでこんなことを書いていました。「取引先の方たちはみんな親日派で、酒の席では慰安婦の話題も出たりしたけど、くだらないよ、韓国だってよその国で同じことしてるしと言い放っていた」と。たぶんそんなもんなんだと思います、一般国民レベルでは。

 しかし、韓国においては反日を、日本においては嫌韓を叫ぶ人たちが少なからずいることも事実です。インターネットを見ていると、相手を傷つけるような投稿が平気でされているのを時どき見かけますが、ああいう人たちというのは、人を蔑むことでしか自分のプライドが保てないのかなあと勘ぐってしまいます

 国が違えば、言葉も違うし、見た目も違う。そして、歴史観も違ったりするので、領土問題などもずっと平行線をたどるしかないんでしょうね。しかし、自分の主張ばかりを通して、相手を罵倒するような態度からは何も生まれません。相手を理解し思いやる気持ちがあってこそ信頼関係が生まれるわけですからね。ビジネスにおいてもスポーツにおいても、お互い信頼し合うことが大切なんだと思います。

 人間には大きく分けて二つのタイプがあるのではないかと最近思います。つねに相手のいいところを見ている人間と、悪いところばかり見ている人間です。信頼関係を築いていくには、相手のいいところを見る努力をしなくてはと、自戒も含めて思う次第です。

おおきな木 杉山三四郎