いつまで続くのか 新型コロナウィルス騒動

 年が明け、はや2か月。1月から通常国会もスタートです。「桜を見る会」疑惑の追求も年を越えて続いていますが、安倍総理やそのお取り巻きたちの虚偽答弁が益々エスカレートしていて、閣僚、官僚が一体となって辻褄合わせに必死になっている姿は見るに忍びないです。マスコミ各社の世論調査で、政府の「桜」疑惑の説明には納得いかないとする声は80%近く。その国民の声を代表して追求を続ける野党各党の質問をほくそ笑んで聞いているあのお方。「意味のない質問だよ」とヤジまで飛ばしてしまいましたよね。ほんと国会をなめてます。それは国民を馬鹿にしてるのと同じですから、我々はもっと怒るべきではないかと思います。

 そして、その「桜」疑惑をかき消しているのが新型コロナウィルス騒動。テレビも新聞も毎日これ。ちょっと騒ぎすぎなんじゃないのと思ってたんですが、2月24日に「これから1〜2週間が感染拡大が急激に進むのか、収束できるかの瀬戸際である」との政府見解が示されました。とは言いながらも、具体的かつ詳細な情報は閉ざされていて、国民は不安を募らせるばかりです。

 クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号をウィルス検査の結果陰性だったということで降ろされた方たちから感染者が出たり、検査のため乗船していた厚労省の職員が無検査で元の職場に戻っていて感染が確認されたり…。一体どうなってるんだろう、この国の医療体制?とみんなが首を傾げ始めました。ちゃんと検査をすれば感染者がどんどん増えていくことを政府が恐れているんじゃないかと勘ぐる人もいます。隠蔽体質の政府のことだから、「感染者」が増えることではなく、「感染者数」が増えることを恐れているということは十分考えられますよね。

 人が多く集まるイベントの開催もどんどん中止になるなど、例によって自粛ムードもだんだん広がってきました。そして、ついにこの流れも人ごとではなくなり、3月に予定されていた埼玉県内の図書館での「さんしろう絵本ライブ」も2か所とも中止が決定しました。首都圏での感染拡大は今後ますます広がっていく模様ですから、残念ですがやむを得ない判断でしょう。

 でもね、2月初旬の埼玉県の図書館と保育園でのライブは予定通り行われて行って来ました。大宮駅近辺に宿をとりましたが、岐阜からやって来たものとしては、まずその人の多さにびっくり。そして駅の大きさにびっくりです。大宮駅は上越新幹線、東北新幹線、北陸新幹線の3つの新幹線が止まり、在来線も高崎線、京浜東北線、埼京線など、埼玉県を通って、栃木県、群馬県、さらにその先へと向かう人たちの乗り換え駅でもあり、地元の人でさえ迷うほど、とにかくややこしいのです。首都圏にはこんな駅が各地にあって、人混みだらけ。この中に新型コロナウィルス感染者がいてもおかしくないとできるだけマスクをしていましたが、あれから2週間以上が過ぎた今、益々現実味を帯びて来ています。

 で、絵本ライブの方はどうだったのかというと、親子連れや読み聞かせボランティアの方たちで満席になり、埼玉県でも大盛り上がりでした。図書館でのライブには、当時まだ学生だった古い知人たちが30〜40年ぶりに会いに来てくれ、フェイスブックなどでつながっているその仲間たちは飲み会を開いてくれて、そこには10人ほどが集まりました。教え子のような彼らの当時の面影はすぐに蘇り、時のブランクがあるとは思えないほど昔の話で盛り上がり、ほんと感動でした。

おおきな木 杉山三四郎