わが町岐阜市にキムタクがやってきた!

 11月の上旬、紅葉見物に白川郷に行ってきました。平日にも関わらず観光バスが何台も並んでいます。各地から修学旅行に来てるんですね。近くを歩いていた女子高生に「どこから来たの?」って声をかけたら、「静岡から」だそうな。「おじさんはどこから来たの?」って聞かれたので、「岐阜市からだよ」って答えたら、「岐阜市ってあるんだ〜」って言われてしまいました。ガクッ! でも、そうなんですよね。岐阜っていうと、皆さんの頭に思い浮かぶのは高山とか白川郷とかで、県庁所在地である岐阜市は影が薄いのです。

 でも、その岐阜市が全国的なニュースで取り上げられる出来事が先日ありました。岐阜市では毎年秋に「ぎふ信長まつり」があるんですが、その騎馬武者行列にキムタクこと木村拓哉さんが信長役で登場するという大事件があったのです。行列は11月6日の日曜日で、その発表があったのはその1か月ほど前。何年か前に、岐阜市出身の俳優伊藤英明さんが信長役で登場して、その時も大騒ぎだったのですが、今回は一世風靡の大スターが登場するとあって輪をかけての大騒ぎ。ジャニーズ事務所のタレントがこうした地方のお祭りに公式に参加すること自体が大変異例なことなんだそうで、マスコミ各局の全国ニュースやワイドショーで取り上げられて、わが町岐阜市がちょっと有名になったわけです。

 この発表があるまで僕は全く知らなかったのですが、岐阜市を舞台にした「レジェンド&バタフライ」という映画が来年1月に封切られるんですね。その主人公信長役がキムタクで、濃姫(綾瀬はるか)の侍従福富平太郎貞家役が伊藤英明。この映画の撮影現場で、伊藤さんが木村さんにぎふ信長まつりの話をしたところ、木村さんが「僕も出たい」と言ったそうなんですね。そうしたら、その話がどんどん現実味を帯びていって、今回の大事件に至ったとのこと。大スターが岐阜に興味を持ってくれて、自分からやってみたいと言ってくれたというのがとにかく嬉しい話です。おまけに、これは映画の宣伝ということで、費用はすべて映画会社持ち、出演者はノーギャラ。いい話です。そしてパレード当日、岐阜市の人口を超える46万人の人出があったらしいですが、心配された混乱は一切なく、ゴミもほとんど落ちていなかったそうで、これも嬉しい話です。

 じつは我が家には筋金入りのキムタクファンがいまして、この報道があってからは我が家も大騒ぎ。でも、悲しいかな、騎馬武者行列の当日はおおきな木野外塾のイベントが入っていて、見ることができません。そこで、夕方からのトークショーには参加したいと申し込みハガキを出しました。ところがこれも100倍を超える応募があり、抽選で見事外れました。

 というわけで生キムタクには会えませんでしたが、今の時代SNSでどんどん目撃情報や写真が送られてくるんですね。木村さんは伊藤さんのアテンドで前日から岐阜市入りをしていて、伊藤さん行きつけのベトコンラーメンの店に行ったり、関市の刀鍛冶の店に行ったり、おおきな木から歩いて10分ほどのところにある岐阜公園や岐阜城にも来てくれたんです。僕にとっては今までそれほど関心がなかったキムタクですが、急に親近感が湧いてきて、今では僕の夢にも登場して、我が家に居候しているキムタクを近所のコロッケ屋さんに連れていくというシーンもありました(笑)。

 全国の皆さん、これを機会にぜひ岐阜市を訪れてください。そして、おおきな木にも足を運んでください。

おおきな木 杉山三四郎