岐阜市民と長良川は切っても切れない関係

 「暑い〜、暑い、暑いですねえ」。この季節のお決まりのごあいさつ。でもね、暑い暑いと言ったところで涼しくなるわけではないし…。夏なんだから暑いのはあたりまえ。そんな国のそんな土地に生まれたんだからしかたありません。暑いからこそできることがたくさんありますよね。夏を楽しもうではありませんか。

 まず、夏は虫の季節。先日、おおきな木野外塾では、岐阜市内のキャンプ場で「昆虫採集キャンプ」を行いました。森の中は町中に比べると涼しいです。とくに夜。やっぱ違いますねえ。親子で40人ほどがテントに泊まって、昼も夜も朝もずっと虫を追いかけました。

 子どもたちの一番人気は、やはりカブト、クワガタですが、他にも、大型のカミキリムシや、美しい模様のハンミョウ、大発生のキマワリなどの甲虫が人気。チョウ、ガ、バッタ、セミもいろいろ。カゲロウの仲間のヘビトンボやウスバカゲロウの幼虫アリジゴクなんかにも惹かれていました。そして、昆虫ではありませんが、トカゲやカナヘビも大人気で、出てこようもんなら争奪戦です。「可愛い子には虫とりさせよ」とどなたかがおっしゃってましたが、虫とりは自然の不思議さに出会う「入口」として最適だと思うし、奥も深いです。

 そして、このキャンプの2日後、岐阜市内の長良川の河原でテント干しをしていたら、地元の高校生たち男女7〜8人が自転車で走ってきて、忠節橋の下あたりで水浴びを始めました。この日の気温はほとんど40℃だったので、そりゃあ泳ぎたくなります。おじさんも仲間に入れてほしいくらいでした。このあたりは、我が家からは歩いて5分ぐらいの場所で、僕も子どもの頃には泳いだり、魚を釣ったり、ヤスで突いたりしてた場所です。彼らも、「長良川で育ったんだぜ」という気持ちを生

 

涯持ち続けていくんじゃないでしょうか。

 それからみなさんご存知でしょうか? 長良川の長良橋付近の河原には、かつて夏になると「海の家」ではなく「川の家」が建ち、「川水浴場」となっていたことを。僕も幼少の頃、親に連れられて来てました。川の家では、手漕ぎボートや浮き輪の貸し出しもあって、焼きそばやかき氷など、食事もできました。この時代、家にエアコンがある家などほとんどないし、みんな涼を求めてやってきてたんですね。町のど真ん中を清流が流れる岐阜市の夏の風物詩。いい時代でした。

 また、長良川といえば花火大会も有名で、かつては7〜8月に2週連続で行われてましたが、コロナ禍が明けてからは1回になり、今年は8月8日。今年もおそらく岐阜市が1年で一番賑わう日となることでしょう。

 とまあ、岐阜市民と長良川は切っても切れない関係で、夏は最高の季節なのですが、水の事故も多々あるようです。これは岐阜県全域の話ですが、ここ数年、水難事故件数が海なし県ではダントツなのだとか。内訳を見ると、高齢の釣り人や、外国人とか県外から遊びに来る人が多いみたいです。鮎釣りは体力も必要なので、高齢者はまあ仕方がない(?)として、川に慣れてない人が溺れて流されてしまったりするんでしょうね。県は、「岐阜県に安全な川はどこにもありません」と警告を出しているようですが、世界中どこに行っても、絶対安全な川もなければ海もないでしょう。だからといって、子どもを水際から遠ざけてしまっては元も子もありません。親の監視のもと、安全対策をとって水に親しむ時間を作ってあげないといけないでしょうね。さあ本格的な夏。海、山、川、…、夏は元気の季節です。

おおきな木 杉山三四郎